ギベリン Ghibellines (ドイツ語)
…「皇帝党」。
cf. イタリア語ではギベリノ Ghibellino 。ドイツのシュタウフェン(ホーエンシュタウ
フェン)家の領地ヴァイブリンゲン Waiblingen のイタリア語読みウィベリンに由来
する。
その理由は、ヴェルフ(ヴェルヘン)家(これがゲルフ<教皇派>の語源)のバイ
エルン公ハインリヒ10世と、シュタウフェン(ホーエンシュタウフェン)家のコンラート
3世(出身地が領地のヴァイブリンゲン?)が帝位を争い戦った1140年のヴァイン
スベルクの戦いで、お互いに気勢を上げる際の掛け声として、前者が「ヴェルフ!」、
後者が「ヴァイブリンゲン!」と叫んだこととされる。
なお、このコンラート3世は、ローマ教皇から戴冠を受けられず、正式な皇帝に即
位することなく終わっている。しかし、シュタウフェン朝の初代皇帝として、皇帝権力
の強化や領土拡大に成功したことで知られる。また、次の皇帝を甥のフリードリヒ
1世「バルバロッサ」に指名したことでも有名。
フィレンツェのダンテは、このギベリンに属した。